貸借対照表は会社のプロポーション(決算書の見方vol.1)

決算時に作成される主な諸表は、「貸借対照表」と「損益計算書」と「株主資本等変動計算書」です。
先ず、「貸借対照表」は、その時点(通常、決算末日)での会社のスケルトンな全身図です。太ってるのか、やせてるのか。バランスが取れているか、偏っていないかなど、会社のプロポーションが解ります。ただ、断面図なので、全てが解るわけではありません。
また、「損益計算書」は、期間の売上と儲かったかどうかが解ります。でも、会社のお金がちゃんと回っているかは、これだけでは解りません。企業活動の分析は、先ず、この2つの諸表の分析から始まります。次が株主資本変動計算書です。従来、自己資本と呼ばれていたもので、純資産を2期比較し、作られる株主のための諸表です。増資・株価の上昇・利益の計上などにより増え、逆に、配当・役員賞与・自己株の増加・損失の計上などにより、減ります。
先ずは、「貸借対照表」を大雑把に説明します。貸借対照表は、左の借方と右の貸方から、出来ています。借方は、資産で、貸方は、負債と純資産から出来ていて、資産=負債+純資産となります。
通常、資産>負債 つまり純資産がプラスですが、資産<負債 つまり純資産がマイナスである状態を「債務超過」といいます。全く株の価値がないと言うことです。死に体の企業と言えます。また資産>負債でも、資産-負債<資本金以下の会社も殆ど、死に体と言えます。会社のプロポーションから言えば、立って歩けない状態です。
ここまでは、単純な数字の比較ですから、見れば誰でも解ると思いますが、一様、説明して置きます。
これから、色んなプロポーションが出てきますよ。お楽しみに!
 

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