中学受験 あと70日 「不安を掻きたてないで!」
この時期、まだまだ点数が伸ばせる時期です。合格まであと1歩のお子さんにとって重要な時期です。親は子の姿を見てこう考えます。「もう1歩。その割に勉強してない。ここで死にもの狂いで頑張れば、人生目標へ1歩も2歩も近づく!それが解っているのに、なんで。」
そこで親は親の特権的武器をふるいます。「そこ落ちたら公立だ!」親はこういい出します。勿論、受かってほしいからです。どうしようもないレベルだったら言いません。受かりそうだから言うのです。
しかし、残念ながら、かえって、お子さんの落ちたらどうしよう不安を募らせてしまうのです。
この時期、極端に暗くなる子がいます。どうした?と聞くと、親が落ちたら公立と。落ちたらどうしよう。落ちたら、また3年間、受験勉強。自分なりにこれまで大変だったのに。その気持ちで机に向います。問題をやろうとします。勿論、基礎固めではなく、難解な問題を解こうとします。解りません。こんな問題、解けるわけがない。無理だ。落ちる。瞬く間に、暗いトンネルへとはいって行きます。
せっかく、もう少しなら、これではだめなんです。やらされてきた感の強いお子さんにとって、せっかく勉強意欲が出てきているのに、それをソイじゃうんです。宿題、やって来た子が急にしなくなる。自己チャレンジしてきたのに、止まってしまう。明るかったのに暗くなる。
あくまでも、受験はチャレンジなんです。
このタイプのお子さんは、むしろ、リラックスさせてあげないといけないんです。
「やるだけやってだめだったらそれでいいじゃない。チャレンジこそ、大事なんだ。最近頑張っているよな。神様、きっと見てるよ。なんか解らないとこあったら、お父さんも一緒に頑張って解いてみるから、言ってくれ。」
「お前、随分、変わったな。なんか大人になった気がする。お父さんはそれがうれしいよ。受験勉強、大変だろ。お父さんも経験あるから解るよ。(ここで自慢話はしないこと!)もう少しだ。がんばれよ。」
「へ~、自分から勉強するようになったんだ。塾の先生、厳しいか?合格!合格!って言ってるだろ。受験は勿論、合格が目標だけど、悔いを残さないのが大事なんだ。これから人生、そう言う時がいっぱいあるよ。頑張ってごらん。お父さん、ちゃんと、見てるから。」
掛ける言葉を工夫してみてください。