ワンピース論 vol.3(望まれるリーダー)

麦わら一味のトップはルフィである。ルフィは所詮リーダーには似つかわしくない性格だ。考えているのは、肉(食べ物)のことばかり。人の話は聞かない。考えずに行動する。エニエスロビー到着前、ロケットマンの中で、ナミを中心に色々計画を立てる。到着、いざ!と思ったら、もうルフィはいない。すでに、島に跳んで、戦い始めていた。
でも、肝心なときの判断は凄い。アラバスタ篇で、ビビが反乱軍を止めようとアルバーナに向かおうとした時、クロコダイルを倒さなきゃ根本的には解決しないと反対してルフィに食い下がるビビを目を覚ませとぶっ飛ばす。ウォーターセブンでゴーングメリ号はもう使えなくなり下船を決めたルフィに、一味を抜けるとまで言ってウソップが駄々をこねる。ルフィはだめなものはだめだと戦いを挑んだウソップを完膚なきまでにぶっ飛ばす。両方とも苦渋の選択を迫られているのだが、そんなとき、どうしてもやらなければならないリーダーとしての選択をしっかりと冷静に決断する。この論理的で冷静なしっかりした決断こそ、ルフィの持ち味だ。ゴーイングメリー号を燃やすとき、一番泣いていたのは、ルフィだ。ウソップが謝って一味に戻るとき、ゴムゴムの長い手を泣きながら出したのもルフィだ。一番熱いのも、ルフィだ。
ルフィは皆がわかりやすい選択をする。人買いにさらわれ、売られようとしていた、ケイミーを助けようとした、たこのハッチャンを拳銃で撃った天竜人をぶっ飛ばす。天竜人になにかあると海軍大将が飛んで来る。だから、天竜人が何をしても我慢している。その天竜人をルフィがぶっ飛ばす。ルフィが一味に言う、「ごめん。大将来るかもしれない。」ゾロが言う。「お前がやってなかったら俺がやってた。」回りにいる麦わら一味はおんなじことを言いたげに、ルフィを見ている。次の瞬間、サンジもゾロも動く。
この解りやすいルフィだからこそ、皆は着いて行く。この解りやすい性格の経営方針が明確なのだ。
ルフィは、一番強い奴に立ち向かう。その間に、他の敵を仲間が蹴散らす。これは、感性とか嗅覚みたいなもので、コロコダイルのときもゲッコーモリアのときもルッチのときもそうだった。もし、ルフィがざこにかかわっていたなら、その間に敵ボスがルフィ以外をすべてやっつけていたのかも知れない。一番肝心のところは自ら出て行く。これもリーダーとして大事なところだ。
このリーダーは、人間的に憎めないところがある。これは、昔のリーダーに求められたカリスマではなく、愛され、何とかしてあげたいと思う気持ちを起こさせる新時代のリーダーと言える。いまや、出来すぎ上司は嫌われるのである :smile:

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