2011 年 10 月 28 日 金曜日
この時期、まだまだ点数が伸ばせる時期です。合格まであと1歩のお子さんにとって重要な時期です。親は子の姿を見てこう考えます。「もう1歩。その割に勉強してない。ここで死にもの狂いで頑張れば、人生目標へ1歩も2歩も近づく!それが解っているのに、なんで。」
そこで親は親の特権的武器をふるいます。「そこ落ちたら公立だ!」親はこういい出します。勿論、受かってほしいからです。どうしようもないレベルだったら言いません。受かりそうだから言うのです。
しかし、残念ながら、かえって、お子さんの落ちたらどうしよう不安を募らせてしまうのです。
この時期、極端に暗くなる子がいます。どうした?と聞くと、親が落ちたら公立と。落ちたらどうしよう。落ちたら、また3年間、受験勉強。自分なりにこれまで大変だったのに。その気持ちで机に向います。問題をやろうとします。勿論、基礎固めではなく、難解な問題を解こうとします。解りません。こんな問題、解けるわけがない。無理だ。落ちる。瞬く間に、暗いトンネルへとはいって行きます。
せっかく、もう少しなら、これではだめなんです。やらされてきた感の強いお子さんにとって、せっかく勉強意欲が出てきているのに、それをソイじゃうんです。宿題、やって来た子が急にしなくなる。自己チャレンジしてきたのに、止まってしまう。明るかったのに暗くなる。
あくまでも、受験はチャレンジなんです。
このタイプのお子さんは、むしろ、リラックスさせてあげないといけないんです。
「やるだけやってだめだったらそれでいいじゃない。チャレンジこそ、大事なんだ。最近頑張っているよな。神様、きっと見てるよ。なんか解らないとこあったら、お父さんも一緒に頑張って解いてみるから、言ってくれ。」
「お前、随分、変わったな。なんか大人になった気がする。お父さんはそれがうれしいよ。受験勉強、大変だろ。お父さんも経験あるから解るよ。(ここで自慢話はしないこと!)もう少しだ。がんばれよ。」
「へ~、自分から勉強するようになったんだ。塾の先生、厳しいか?合格!合格!って言ってるだろ。受験は勿論、合格が目標だけど、悔いを残さないのが大事なんだ。これから人生、そう言う時がいっぱいあるよ。頑張ってごらん。お父さん、ちゃんと、見てるから。」
掛ける言葉を工夫してみてください。
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2011 年 10 月 19 日 水曜日
受験まで2か月ちょっと。本当に、みんな真剣になって来ました。お子さんの成長を見させていただくのは本当にありがたいことです。一部、近況を紹介
Aは、今、一番頑張っています。「がんばる!」が似合わないタイプでした。なりふり構わず、取り組んでます。もっと早くこうなっていればなどと言うのはやめましょう。この姿がどれほどAを成長させているのかが大事なのです。こちらも、一回一回、教え方を考え、徹夜で準備して取り組んでいます。
Bは、以前から比べると見違えるようです。少しでも前へ進もうと、一回一回暗記してきます。質問も多くなりました。自分で勉強する形が出来つつあります。1か月前は志望校合格はどうかと思ってましたが、追い込んできました。こちらは、先生二人で、毎回授業が終わってから話し合って状況を確認しながら、方針を出し、教えてます。
Cは、得意科目と弱点科目があります。弱点科目の方が点数上げやすいこと気が付いてきました。以前は弱点科目は拒否っていたのに、最近は僕の話に一生懸命ついて来ようとしてます。少し厳しい言葉にも、耐えて勉強に取り組んでます。問題を多く解かせるのがいいと思っています。もう一歩で合格ラインです。
Dは、実はトップなので、恐らく市内の中学は全部合格可能ですが、家庭の考え方で、志望校をダウンしました。チャレンジしている子が多い中で、もったいないと思われるかもしれませんが、学校で選ぶのも、それはそれで、いい選択だと思います。本人は多少トーンダウンして、ちょっとゆるくなっていますが、相変わらず、コンスタントに勉強してきます。上位合格を期待します。
などなど、みんな、目の色が変わってます。もっと踏み込んだ近況は書き込めませんが、お察し下さい。
一方、4・5年生も頑張ってます。次回、近況をお知らせします。
今月、また一人5年生が加わりました(一部待機)。小さい塾ですが、5年・4年・3年が揃ってきました。テキストも「アドバンス」使用2年目に入ります。来年度は早めの使用(3月からではなく、1月から使用)を考えています。また、レベルに応じたテキストの選択も考えています。
いつも、1月以降の応募が多いのですが、希望の時間を選ぶためには、6年がいるうちに(週40講中17講が6年生です。)応募頂ければと思います。
現在、中学生が3名おります。数学と英語を教えてます。中3は実質、高校の勉強になりますので、高校生を教えているのとおんなじです。高校生を教えるのは10ぶりなので、数学・英語以外ちょっと拒否ってましたが、なんとかこなせるようになってきましたので、ご要望もあったし、ここ1年勉強もしてきましたので、理科・社会もやってみようと思っています。もともとはこちらが専門ですので、なんとかこなせるのではと思ってます。社会は専門は政治経済と世界史・日本史ですが、地理・倫理社会も大丈夫だと思います。
志築塾では、生徒さんを募集しています。某塾は成績で入塾を決めているようですが、当塾はこだわりませんので、気軽にご相談ください。
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2011 年 10 月 14 日 金曜日
サンデー毎日の9月25日号に中学受験特集が載っていました。
ご覧になった方もおられると思いますが、その中で、都内の塾が解答している「伸びる子の共通点」が出ていました。
1位、「素直」 60.2%
2位、「集中力」 57.6%
3位、「自主性」 49.6%
4位、「聞く力」 42.4%
5位、「前向き」 42.1%
まずは、5位までを検証して見ます。
「素直」;こちらの話をまっすぐ聞いて受け入れてその通りにやる子は、塾にとって本当に教えやすい子です。塾が素直さを求めるのは当然と言えます。学校の勉強とこれほど差がある受験勉強も中学受験以外、他にはありません。多くの子はそのギャップに苦しみます。まるで別世界の勉強に、本当にそうだということに気がつくまでに、相当な時間がかかります。しかし、子供は本来素直さを持っているもので、ひとたび信頼するととことんついて来てくれるところもあります。時間をかけて、根気よく言って聞かせる作業をしています。徐々に解ってきます。勿論、親と塾との信頼関係が深まれば、このギャップを早期に埋めることも可能です。
「集中力」;塾の時間は限られています。でも受験勉強はボリュームがあります。いかにその時間を集中して有効に活用出来るかがポイントになります。学校では45分。ここでは休みなく90分。相当集中力がいります。週3時間で4教科、1単元ずつ進むのは、相当、大変です。そう簡単に集中力がつくものではありません。個人差はありますが、これも毎回の授業で訓練して行きます。徐々に集中力が付いてきます。今の時期の6年生は3時間も平気です。勿論、家庭での机に向かう時間が多いほど集中力は早くつきます。
「自主性」;中学受験は親の意志が強く働きます。お子さんはやらされている感覚が強いです。親は中学に興味を持たせようと体験学習や説明会に一緒に参加します。興味を示したお子さんは中高一貫校へ行きたいと言います。相談が多いのはここからです。「行きたいと言っているのに勉強しない」。自主性の強いお子さんは勉強=合格と考えますが、普通は合格はしたいが勉強はしたくないとなります。ここも根気よく中学受験の良さを言って聞かせます。結構遅いのですが、6年の夏休みまでには、その気持ちが強くなってきます。秋になると誰よりも強い気持ちになります。もっと早く気が付いていればと本人が言いだします。
「聞く力」;現代の小学生の最大の問題は「聞く力」です。ある脳科学者の分析によると、情報の氾濫で聞き逃してもまたどこかで聞けるが潜在的に軽く聞き流してしまうのだそうです。特に「社会」は僕の専門なので、単なる暗記にならないよう説明が多くなりますが、その時間を休み時間と潜在的に勘違いするお子さんもいます。15分ほど説明してずっとうなずいていたので理解したと思って、質問すると全く聞いていないことが解ります。学級崩壊の一因とも言われます。「聞く力」は本当に大事なのです。聞く力がつくと本当に延びてきます。当塾では一問一問質疑応答形式で問題をやっていきますので、徐々に聞く力が付いてきます。
「前向き」;自ら受験中学のランクダウンを言ってくる子がいます。「あと10点アップで、H校、合格ラインだぞ!」「今の成績で、N校は大丈夫ですよね。」「もっと上目指そうよ!もったいない。」「お父さんはH校と言っているけど、僕はN校でいい。」しばらくすると、「R校もいいと思う。」ランクはどんどん下がってきます。こんな後ろ向きな子は学力も低下してきます。目指すのはH校しかないのです。その姿勢が合格へ導くのです。昨年、合格可能性40%から合格(80%)を勝ち取った子がいます。その学校へ行きたい一心が合格の鐘をならしたのです。
分析してみますと、このランキングは教えることをしない塾のないもの順なのかも知れません。
塾も商売。いい生徒さんを抱えると勿論合格率も上がります。合格率が上がれば人気も出ます。商売繁盛です。
でも、一人一人の成長を手助けする塾があってもいいのではないでしょうか。
志築塾では来年度(1月以降)の生徒さんを募集しています。
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